forme / ［fm-123］Hand Mocca Blucher

重厚感ある見た目と、UチップのデザインがポイントのHand Mocca Blucherが届きました。

今回、新革の”Arlington” (アーリントン)という、ホーウィン社の型押しレザーで、
元々ロシアンカーフを模した革を使用して製作。

ロシアンカーフとは、1700年代の帝政ロシアにおいて生産されていた、トナカイの原皮を材料とする高価な皮革。
1970年代初め、18世紀末にサンクトペテルブルクからジェノバに向かう途中
イギリス南西沖で沈没し、船を引き揚げた際に中からロシアンレザーが見つかったそう。
その革の表情が非常に良く、今回ロシアンカーフを模した革を使用して製作されたformeならではの一足。

SHF (Single Horse Front)と同じような、色ムラのある菱形(ひしがた)の模様を施しており、
なかなか他には無い、独特な色合いと表情豊かな革です。

素材は上質なカウレザー。
ソールは今回、Tuscany(トスカニー)というVibram ラバーソールを使用。
デザイン的にはすっきりとしていますが、機能面ではしっかりタンクソールなので、
丈夫で安定力のある履き心地。防水、防滑、撥水に優れております。

デザイナーがヴィンテージのスキー靴をイメージして製作したと言われているセミスクエアラウンドトゥ。
これまでのスッキリとした印象の木型とは違い、
ゴロンとした厚みと幅がややワイドになったスクエアの形状を感じさせる形です。
そこには野暮ったさを柔らかくしたformeらしい美しい丸みが加わり、
カジュアルな雰囲気が削ぎ落された上品な空気が。

この靴を印象的にするのは、Uチップの”モカ”部分。
Loferと同じように一足一足職人さんの手縫いにて仕上げられた、なんとも美しい形状。
パーツを分けて縫い合わせるのではなく、一枚革をつまんでモカを表現していると言うので、
それはもう驚きです。
職人さんの芸術的な技が注ぎ込まれた、formeでしか味わえない“美”を感じます。

アッパー部分の縫い目にダブルステッチが加わる事で、モカ部分の曲線美に合わせて縁取るような繊細なデザインに。
尚且つ、縫い目が目立つ事で無骨さが漂うので、程良いバランスで合わせていただける一足です。

品を保ちながら足元にボリュームを出してくれる革靴は、全体的をグッと引き締めます。
革の経年変化が楽しみでならない革靴です。

※ご注文後の返品交換は承っておりません。
サイズをお選びいただく際には、慎重にご検討頂くことをおすすめいたします。

目安としましては、つま先からかかとまでの実寸での直線距離を測っていただき、
その前後0.5cmのサイズを選んでいただくのがおすすめです。
(例) – 実寸で25.2cmの場合、25.0cm or 25.5cmのサイズ –

サイズにご不安がある方は、ご注文前にメールまたはお電話にて一度ご相談下さいませ。
サイズ感やフィッティング等のアドバイスをさせていただきます。