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kläuse × Sleepy PEOPLE 別注 Tote Bag “basics × square” 1/24(fri) Release



kläuse × Sleepy PEOPLE
別注 Tote Bag “basics × square”
2025.1.24(fri) Release!
引っ越しして10数年振りに自転車通勤になりまして。今までずっと徒歩通勤だったので手持ちのトートを愛用していました。パソコン , 財布 , 書類 , コンデジ , ポーチ etc.. 普段は出し入れが容易な方が断然使いやすいという理由で。
そして、こちらの理由の方が大きいかもですが、単純にトートが好きなんです。(理由になってないですね。)布帛のトートを良く買うし良く仕入れる。洋服を着替えるのと同じような存在。


しかし、自転車に乗るとなると手持ちのトートという訳にはいかなくなるのでどうしようかと。どうしようとか言ってますが、バックパックもあるし、メッセンジャーバッグ的なのもあるんですけど。(とにかくバッグが好きみたいです)
自分の中で普段使いのバッグで大事なのはやっぱり物の出し入れのしやすさなんです。旅行やアウトドアといったシーンでは、自分ももちろんファスナーや被せが大事なんですが、ちょっとした買い物や打ち合わせの時など、普段はサッと物を投げ入れるような感覚で使える方が使いやすくて。
ということで手持ちのトートと同じような感覚で使えるショルダートートをkläuse(クロイゼ)に作っていただきました。




kläuseには当店のバッグの展開を支え続けていただいています。一つ一つ全てデザイナー石原さんの手作業によって生み出されるkläuseのバッグ。
乾いた印象のバケッタレザーの革、素朴で味のあるベラルーシリネン etc.. ハンドクラフトの魅力が十分に詰まったプロダクトなんですが、同時にモダンで前衛的な印象も感じます。余計なものを加えない洗練された美しいデザイン。そこがkläuseのバッグ最大の魅力と思っています。

そんなkläuseの魅力が存分に詰まった別注バッグ。ベースにさせていただいたのは当店でも定番的に展開しているこちらのTote Bag “basics”
こちらもファスナーも被せも無く、十分に手持ちのトートと同じ機能を果たしているのですが、より機能的で洗練された印象になるようにリクエスト。



Tote Bag “basics”に付いていた短いハンドルを外してもらい、重さの軽減の為、A4よりひと回り大きいぐらいの大きさにサイズダウン。
ショルダーベルトは2.5cmから4cmに変更を依頼。重い荷物を入れた際にも肩にベルトが食い込まないようにしてもらいました。そしてここからはデザイナーの石原さんのアイデア。
ベルトが太くなっても、シンプルな印象が保てるよう肩に影響がない部分のベルトとバックルの幅は2cmになっています。素晴らしい。




同様の理由で、内ポケットのステッチも無くしていただき、内ポケットは本体にステッチで留めず、ポーチとして独立。ポーチはバッグ本体と革ベルトで繋がっており、ドットボタンで取り外しが可能になっています。この発想は全く無かったので目から鱗でした。



外してクラッチバッグとしても使用可能。出し入れのしやすさが魅力のトートバッグですが、この仕様のおかげで財布などの貴重品も安心です。自分は財布、コンデジ、そしてワイヤレスのイヤホンをケースごと入れていますが、余裕を持って収納できています。



そして大事なファブリックについて。定番の帆布に加え、オールレザーのバージョンを製作していただきました。
レザーバッグを手持ちのトートのような気軽さで使いたかったんです。例えるならデニムを穿くような感覚。そして気軽に使いながらも自然と出るレザーの存在感。

-kläuse 石原さんより-
革はイタリアで鞣された植物タンニン鞣しの牛革。バケッタレザーと呼ばれる昔ながらの加脂方法で、独自にブレンドされたオイルを時間をかけて染み込ませた革です。革自体に多くのオイルが染み込んでいるので、使用していくうちにオイルが表面に上がってきて、およそ数ヶ月という短い期間から経年変化を楽しむ事ができます。


この革はこちらのTraveling Bag “Urnasch” というモデルで使用されているのと同じもの。うちでも定期的に展開して大好評いただいているモデルなんですが、(合わせて再入荷しております) マットな質感とオイルがたっぷり染み込んでいる事によるグレイッシュな色合いがとても良くて。
想像通り、いや想像以上に別注ショルダートートとの相性も良くとても気に入ってます。


帆布生地の方は安心感抜群。レザーと比べるとバッグ自体とても軽いので、物をたくさん入れた時の重さが気になる方は断然こちらがおすすめです。
超長綿を含んだオーガニックコットンでしっかり織りあげられた8号帆布。ごわつきも無く、程よい厚みでとても扱いやすい生地です。前述した通り、出し入れのしやすさを重視してファスナーも被せも留め具さえも無いのですが、斜め掛けすると体に綺麗に沿うので口が閉まり、中に入れている物もきちんと見えなくなります。(レザーバージョンも同様です)

kläuse × Sleepy PEOPLE
別注 Tote Bag “basics × square”
Italian Leather | ¥79,200 (tax in)
帆布 | ¥31,900 (tax in)
今回の別注はかなり個人的に欲しかったものを形にしていただいた感じなので、より共感していただけると嬉しいです。繰り返しになりますが、単純にkläuseの魅力が存分に詰まった素晴らしいデザインのバッグが完成致しました。是非手に取ってご覧いただけますと幸いです。











別注バッグリリースに合わせて、完売していたモデルも多数届いております。どのモデルも素晴らしいですが、kläuseの始まりはこちらのバックパックから。その時の出会いについては2021年のブログに記載しております。よろしければ併せてご覧くださいませ。

*最後に大事なお知らせ
別注モデル、定番モデル共に1/24(金)に店頭に並びますが、デザイナーの石原さんが手作業で一つ一つ製作を行なっている関係上、即日お渡しできないモデルが多数ございます。特に別注モデルはお時間を頂戴する形になります。
全てのモデルのサンプルをご用意していますので、全て手に取ってご覧いただく事は可能です。ご注文いただいた順番にお渡しさせていただきますが、遅くとも2月中旬までには全てのお客様にお渡しできる予定です。
オンラインショップの販売も予定しておりますが、まだ製作状況が見えない事もあり、もう少し数量の目処が立ち次第、追ってアナウンスさせていただく予定です。
ご不便をお掛け致しますが、一つ一つ丁寧に作っていただいておりますので、ご理解いただけますと幸いです。
Sleepy PEOPLE 2025年の別注第一弾です。ご来店心よりお待ち致しております。

-kläuse-
東スイス地方の風習でシルベスター(大晦日)に行われる祭典、「シルベスタークロイゼ」でマスクをつけて歩く精霊の偶像を”クロイゼ”Kläuseと呼び、「美 «Schöne»」「醜い «Wüeschte»」「自然(または森)« Natur(Wald) » 」という3つの偶像が町を練り歩く習慣があります。
その祭りの名前や雰囲気を直感的に気に入ったというのが一番大きいのですが、”クロイゼ(kläuse)”という偶像が、長年の間に東スイス地方で生きてきた人々の内面(情熱や誇り、希望など)から出てきたように、自分の感じた、ありのままを製作したいという思いや、美しいものをより美しくというよりも、それら(素材やパターンニング、縫製、今の雰囲気など)を自然なかたちで表現したいという思いがあり、この名前を付けました。
簡単に要約すると、自分の思いに対する妥協のない物作りをしたいということです。

HIRAKU FUJIKAWA
「ねむたいひとたちは ねむれるばしょさえあれば どこでもいいのです。」 4歳の娘の、好きな絵本のはじまりが妙にしっくりきて、こんな気持ちで店を続けたいなあと思い、店の名前を名付けました。